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大座礼山 |
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2002年3月 |
3月に入り日一日と暖かくなって、各地で桜の開花宣言も聞かれるようになりました。野山では、小鳥たちのさえずりも一段とにぎやかさを増し、一気に春がやってきたようです。そんな春を先取りしようと、3月上旬ブナの巨木が鎮座する大座礼山へと行って来ました。
am6:30松山を出発、空は晴れ渡り、今日一日の好天を約束するかのようです。西条インターよりR11にて新居浜へ、右折して県道47号線を一路別子山村へと向かいます。大永山トンネルを抜けて別子山村筏津から林道に入り、県境の太田尾越えを過ぎると、右手に新しい林道が延びています。
林道入り口付近の路肩に駐車して、まずは延伸中の林道を進みます。ひとつ谷を過ぎるとすぐ右手に登山口の標識があり、いきなり急登が始まります。右手に沢を見ながらひと登りすると、いったん沢を渡り、再び右へ左へと登りが続きます。
30分ほど我慢して苦しい坂道を登りきると、植林を抜けて気持ちの良い広葉樹林の中の沢に出ます。日当たりの悪いところにはまだまだたっぷりと残雪があり、沢にもたくさんの結氷が見られますが、その氷の下を雪解け水が勢いよく流れ下っていきます。ここからは所々の残雪を踏みしめながら、美しいブナ林の中の水平道を進みます。
やがて、再び植林へと入り、足元の悪い箇所を注意しながらやり過ごして潅木の林を抜けると、登山口から1時間半程で井野川越に到着します。古くは、ここから下部の井野川集落へと続く道があったようですが、今ではヤブと化し見る影もありません。
大座礼山頂へは、これより南西に張り出した尾根を進みます。笹の葉を揺らす心地よい風が吹き抜ける中、ひと登りで大ブナの広場に到着。残念ながら、一番手前のブナは3,4年前に風倒木と化してしまいましたが、そのまま奥へと進むと、子や孫を従えて四方八方に手を広げた大座礼の主だとでも言いたげな一番の巨大なブナが出迎えてくれます。何度来ても、この親族一同でのお出迎えには圧倒されるばかりです。青い空に大きな手をいっぱいに広げて、何百年もの間、このブナたちは何を思うのでしょうか。
などと考えつつブナの広場をさらに奥へと進み、左手の斜面のアケボノツツジの中を斜上して5分ほど歩くと、いきなり頂上へと飛び出します。あいにく山頂は手狭で10人ほどで満員御礼となりますが、今回は貸切のようです。周りを見渡せば、北方には東赤石の岩峰が聳え、西方には平家平のやわらかな笹原や雪をまとった笹ヶ峰が、そして瓶ヶ森と伊予富士の間には春霞にかすむ石鎚まで遠望できます。昼寝するのにちょうど良いようなポカポカ陽気の中、お腹を満たして下山しました。
途中、ワサビや(花はまだ先の)イチリンソウ、青空に映える黄色いマンサクの花を見つけ、ちゃっかりとフキノトウのお土産を頂戴しました。山の春がすぐそこまで来ているのを実感できた一日でした。
・・・担当:八木・・・ |
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