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二ノ森〜堂ケ森縦走 |
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2001年6月3日(日)晴れ |
今回はPALトレッキングのレギュラーイベントとしては初となる車を回送しての本格縦走に挑戦!ということで、松山をAM5:30に出発。登山口の土小屋へと向かいます。途中、スカイラインからは朝の光に輝く石鎚南尖峰の姿と新緑の美しいブナ林を眺めながらAM7:30土小屋到着。身支度を整えて、いよいよ出発です。
最初は土小屋から石鎚へと向かう登山道を進みます。後方には瓶ケ森から笹ケ峰,赤石山系の山並みが輝いています。鶴ノ子ノ頭の北面のブナ林を30分ばかり行くと、急に南面の視界が開け、石鎚の雄姿が目に飛び込んできます。ここから暫く木段状の登りを行くと、心地よい風が吹き抜けるベンチの置かれた休憩地に到着、ここで小休止。水分を補給し、先を急ぎます。東稜分岐を過ぎると再び樹木帯に入り、石鎚北面を巻いて二ノ鎖小屋へと向かいます。周辺ではマイヅルソウやヤマシャクヤク,ミツバツツジ等が迎えてくれます。
歩き始めて1時間半ほどで二ノ鎖直下の成就道との合流点に到着。ここで後ろから団体さんが追いついてきて、登山道は次第に混雑し始めました。我々もエネルギーを補給し、二ノ鎖の巻き道へ。巻き道周辺にも花は多いのですが、まだ少し早いようで、イワカガミのつるつるした葉っぱが見られます。三ノ鎖と巻き道の分岐の手前に盛りの過ぎたイシヅチザクラが少し残っています。ここから面河道へと入り、いよいよ二ノ森への縦走路を進みます。
道が傷んでいる分岐の入り口を慎重に通過し、稜線を乗り越えると、シコクシラベの林の中で面河へと下る道と縦走路が分岐します。ここを右にとって少し進むと笹原に出て、正面から奧へと西冠岳,二ノ森,鞍瀬ノ頭から堂ケ森へ至る、今回たどる山並みが眼前に広がります。抜群の眺望に目を奪われながら、きれいにササ刈りされた快適な道を西冠のコルに向かって緩やかに下っていくと、登山道脇にはアカモノやイワカガミが姿を見せ始めます。そして西冠岳直下のガレ場には、ちょうど見頃となったユキワリソウとイワカガミ,キバナノコマノツメが小さなお花畑を作っています。今年は少し遅れ気味かなとも思っていましたが、真に今が見頃、四国ではあまりお目にかかれないアルプスチックなお花畑を横目に見ながら、いよいよ二ノ森への登りが始まります。
西冠のコルから稜線の北面に入ると樹林帯の中にミヤマカタバミの白い花が見られます。周囲には白骨林が広がり、目の前を「ギャーギャー」とホシガラスが横切っていきます。稜線の南面と北面をダラダラと縫うように登ると、目指す二ノ森はもうすぐそこ。あがる息に肩を揺らしながらも、4時間かかって二ノ森に到着。
少し霞んではいるものの、土小屋から石鎚南壁、奧には岩黒・筒上山と360度の大展望。飛び交う大量の羽虫に少々辟易しながらも、ここで昼食。山頂には先着のご夫婦がいらっしゃいましたが、こちらもPALのお客さん。「あらあら」「どうもどうも」ということで、ツアー客でごった返しているであろう石鎚を尻目に、こちらは貸し切り状態です。昼食を終え、大展望を満喫したら、今度は堂ケ森へと下山開始です。
二ノ森山頂から少し下ると、こちらも遮るもの一つない笹原の大展望が広がります。正面の鞍瀬ノ頭は南面を巻き、五代の別れを過ぎると、どっしりとした堂ケ森が姿を現します。白骨木が点在するゆるやかな笹原を下りきった所が堂ケ森のテント場で、すぐ脇でツマトリソウを見つけました。
ここから堂ケ森へはもうひと登り、ゆるやかな坂道を15分も登ると堂ケ森へと続く稜線に到着。ここで、氷のたっぷり入ったアイスコーヒーでコーヒーブレイク。堂ケ森山頂を踏んでない人はとりあえず山頂へ。戻ってきた人から、カキーンと冷えたアイスコーヒーを「グビグビ」と。山の上で氷の入ったアイスコーヒー、これからの季節はけっこう喜ばれます。ひとときのコーヒーブレイクを楽しんだら、残りは梅ケ市までひたすら下るのみ。
一昨年秋より、沢沿いの登山道から水害に強い旧の尾根道に登山道が変わり、梅ケ市の登山口まではけっこうな急坂が続きますが、雨上がりでぬかるんでなければそれほど歩きにくい道ではありません。堂ケ森から続く笹原を抜け、丹原の保井野へ下る保井野分岐を過ぎ、旧登山道へと続く坂瀬分岐を過ぎると、道は急な下りとなりますが、辺りは美しいブナ林が広がり、樹間を抜ける風が心地よく(登りでは一番苦しい辺り)、サラサラと風にゆれる葉音に耳を傾けながら、ふと足元に目をやると、ギンリョウソウがお出迎え。別名「ユウレイタケ」なんて呼ばれる寄生植物ですが、透き通るようなその白いいでたち、個人的にはけっこう好きです。
そうこうしているうちに道に沿って沢が現れると、梅ケ市まであと少し。手入れの行き届いた植林の間ではキンランやオカタツナミソウ,フタリシズカが初夏の訪れを告げています。そして木々の間から人家が見え始めると、梅ケ市の登山口に到着です。変化に富み、様々な姿を見せてくれたロングトレイルに思いを馳せながら帰路に着きました。
注:梅ケ市の登山口にある駐車場は、地元の方のご厚意によって解放されている私有地です。一部の心無い人達によって使用できなくなる場合があります。地元の方々にご迷惑のかからぬよう、マナーを守って利用してください。
・・・担当:八木・・・ |
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