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TREKKING −トレッキング トレッキングスケジュールレポート山情報
石鎚山
2001年1月 VOL.15

 21世紀の初日の出は、西日本最高峰石鎚山の山頂で拝もう!ということで、今回は、元旦に石鎚山へと行って参りました。

  2000年12月31日、午後5時閉店、1月2日からの初売りの準備を終えて、午後9時業務終了。晩飯を食べて用意を済ませて、午後11時に松山出発。R11を一路西条へと向かいます。西条市氷見より西之川登山口方面へと入り、河口辺りで新年を迎えました。年末に少し寒波が来たものの、今シーズンは冷え込みが今イチの為、さほど寒さは感じません。明けて午前0時30分、身支度を整えてロープウェイ乗り場へと移動します。石鎚ロープウェイは元旦のみ、成就への初詣客のために、午前2時より運行しており、今回は始発に乗って、夜明け前に山頂に至るナイトトレッキングです。

  午前1時を過ぎると、続々と初詣客が集まり、誰からともなく新年のご挨拶。満員電車さながらでロープウェイに乗り込み山頂成就へと向かいます。8分ほどの空中遊泳で、標高1300mの山頂成就駅に降り立つと、さすがに辺りは一面真っ白。石鎚スキー場での徹夜の降雪作業を横に見ながら、照明に照らし出された霧氷のトンネルを抜けて成就社へと急ぎます。

  午前2時30分に成就社に到着。白石旅館にて腹ごしらえをして、成就社にお詣りを済ませ、午前3時20分にヘッドライトをONにしていよいよ出発です。成就社からはまず八丁坂を下ります。ヘッドライトの明かりを頼りに亜足元に注意しながら20分ほど下ると、八丁休憩小屋の前を通り、前社森へと続く長い木段が始まります。いつまで続くかとイヤになるほど次から次に階段が現れ、所々で息を整えながら1時間も我慢して足を進めると、試しの鎖の分岐に出ます。ここからは左の巻き道を通りますが、道幅も狭く、特に雪のあるときは最新の注意が必要です。 前社森を左に巻いて鉄の階段を上がりきると茶屋小屋に到着です。風をしのげる壁と屋根が非常にありがたく、他の登山がの皆さんも一息入れて賑わっています(もちろん冬期はえいぎょうしておりません)。ここまで来ると、樹林帯を抜けるまであと少し、30分ほど行くと夜明け峠に出ます。日中ならば辺り一面のブナには霧氷が付き、石鎚北壁が望めますが、いかんせん夜明け前で、辺りはまだ闇の中、それでも後方眼下には街灯りが望め、時折小さなヘッドランプの明かりが点々と続いています。この付近からは積雪量も30〜4cmを越え、一ノ鏡を巻き土小屋ルートの分岐が近づくと、登山道の脇には2001年を山で迎えた方たちのテントが何張りか見られます。

  明かりがゆっくりと白み始めた頃、土小屋コースと出合い、急な木段を上りつめると二ノ鎖小屋に到着です。小屋の軒先で休憩を取り、念のためアイゼンをつけて、いよいよ巻き道を進み山頂を目指します。残念ながら辺りにはガスが巻き始め、念願の御来光は望むべくもありません。しかし、辺りの樹氷は美しさを増し、次第に雪深くなり、重たくなる足の運びを一時ですが忘れさせてくれます。

  危険な足元に細心の注意を払いながら、三ノ鎖の巻き道を登り詰めると、弥山山頂に到着。思った通り展望は全く利きません。目と鼻の先にある天狗岳も霧の衣を身にまとい、我々に姿を見せようとはしませんでした。

  完封吹きすさぶ山頂の気温は氷点下10度、吹き付ける風のせいで体感気温はマイナス15度以下といった感じ。昨年は天候も良く、フリース一枚でいられる程だったそうで、まさに天国と地獄。山は天候次第でまったく様相が変わりますが、特に冬山ではその違いが顕著です。今回は改めて身にしみて感じました。

  しかし、石鎚山系はまだまだこれから2月にかけてが冬本番です。北面の積雪は1mをゆうに越え、遅い春が訪れる4月まで簡単には人を寄せ付けない厳しい顔になります。そんな厳しさや、その中で一瞬見せる穏やかさこそが、冬山の魅力かも知れません。今回はそんなことを思いながら無事下山しました。そして、松山に戻った頃、夕日に照らされた美しい姿をやっとのぞかせてくれました。

・・・担当:八木・・・
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