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とある日曜日、夫ショーンは珍しく休みだった。 13歳の息子ジョンは、スケートボードをしに友達と公園へ行ってしまい、ショーンはオイテキボリだった。空はにっこり晴れていた。 お日様に照らされながら、ショーンはつぶやく 「誰かオレと遊んでくれ!」 そんな「オレのサビシサ」を知っている携帯が慰めるように鳴ってくれた。 電話の向こうで青空のような声を出しているのは、幼稚園児のワンパク息子二人を家でもてあましている弟ギャブンだった。 「おい、ハイキングに行かないか?」 こうして、オイテキボリの空虚なショーンと、やんちゃ坊主に手を焼く主人の弟が、イソイソと連れ立って出かけたのは、今回皆様にご紹介する『ボンテンピレイク』です。 サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを北に車で走ること40分。マリン郡の水源でもあるこの湖は、周辺が様々なレベルのハイキングコースになっています。 ![]() ![]() 子連れの彼らが選んだのは、中間レベルの5マイルコース(約7.5km)。高さ750mのタマルパイヤス山の中腹にある湖ボンテンピは海抜219m。 落ち葉を踏みしめながら小川に沿って歩くと、そこからは深い藪に覆われた狭い道の森。そびえる赤松で太陽が見えなくなり、足元に輝いているのは白や紫のアヤメの花。 ![]() ![]() モミの木やハクルベリーの低木の森を抜けると、開けてくる緩やかな丘。しばし自由に走り回る子供達。 ![]() なだらかな道を進むと視界一面が湖になり、その精霊に身も心も満たされる清涼感。これが幸せにあらずして何であろうや。 甥っ子デズモンドを背中に背負うと、でっぷり重たい。幸福の重荷に感無量。 子連れの5マイルコースは、行ったり来たり、歩いては立ち止まり、走っては転び、4時間かかりました。 ![]() 夕方家に帰ると肩が痛くなり、甥っ子の重さに泣けてくるショーン。湿布薬を張りながら、育児に励む弟ギャブンの喜びと苦しみを共感し、悦に入る我が夫の休日は、夕日と共に暮れていくのでした。 おしまい。 |
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