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自然保護が世界中で訴えられる昨今ですが、先人のお陰で今守られている森を、今回皆様にご案内しましょう。 サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを渡り、北上すること12マイル(約20km)。 そこに残された地上の楽園、ミュアウッズ国定公園です。 アメリカの原生林、スギの巨木はかつて8,000キロ平方メートルの広範囲を西海岸沿いに生育していましたが、ゴールドラッシュの後、森林伐木産業のおこりと共に、20世紀初頭にはその姿を消されていきます。 その伐木から森林を守るために、1905年、私財45,000ドルで611エーカーを買われたのは、アメリカ下院議員ウィリアム・ケント氏です。 その後その土地におこったダム建設の計画を阻止するため、その森の295エーカーを連邦政府に寄付し、1908年、ルーズベルト大統領によって、森は国定公園と定まりました。 ケント氏の意向により公園の名前は、自然保護の父と呼ばれたジョン・ミュア氏の名が付けられ、ミュアの森『ミュアウッズ』となりました。 ![]() ![]() ミュアウッズは、樹齢千年にもおよぶスギの巨木セコイヤが天を突いて立ち並ぶ大森林。その木漏れ日の中で育つ月桂樹、楓、楢の木々。 小川沿いに森の中へ入ると、ゆったりと清涼な空気に満たされます。 沢に倒れて横たわる大木が、リスの通り道になり、濡れた苔を育て、それでもなおかつ幹を天に向けて伸ばし生きている。 ![]() ![]() その倒れた大木を眺めていたとあるアメリカのご婦人が、私に話しかけて下さった言葉が20年近く経った今も忘れられません。 「樹も人間と同じね。たとえ倒れても、陽を求めて伸びていく。」 森の中へはハイキング用のコースが矢印で示され、小川に沿って舗装され車椅子も通れる緩やかなコースから、上り坂のある山道まで、30分ほどの軽いコースから、3時間は森の奥まで歩く、いろいろなルートがあります。 公園は朝8時から日が沈むまで開けられ、世界中の森を愛する人々を迎えています。 ミュアウッズの森は国定公園になり、今年でちょうど100年になります。 「生命は形を違えても存在の意義の上下はない。」と語ってきてくださった、先人の恩恵に浴しながらの森林浴。 ご案内したいスポットです。ぜひお越し下さいませ。 |
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